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-天気予報コム-

2012年2月 4日 (土)

「スタバではグランデを買え!」(吉本佳生 ダイヤモンド社)

とんがったエコノミスト達の、歯の浮いたような理屈を聞くと「暇に任せて何を言うか!」と腹立ったしく思うこともあるが、吉本氏の目線は庶民の高さにあり、社会現象を良く捕らえ分かりやすく説いてくれる。医療費の無料化は如何に愚策であるか、ポピュリズムではなく市民の真の利益を啓蒙していけるよう、政治家に読ませたい一冊だ。本の帯にある「値段から見える社会の仕組み」が内容を表しているのだが、この本編の「スタバ・・」のタイトルでは、損得勘定の話だけかとイメージしてしまうので、少々もったいない気がするのだが。

2012年1月27日 (金)

「プランB」(Jマリンズ、Rコミサー 山形浩生訳 文藝春秋刊)

読みはじめに違和感を感じた「未踏の信念」(Leaps of  faith)という言葉が、終りには親しみやすく説得力あるものに変わった。この手のビジネス本は五万とある。テーマも失敗を乗り越える次の一手を問うもので、特に新鮮味はないが、本書はシンボリックな事例がよく整理・分析され、著者の意図することが伝わってくる。先人の知恵の集積として一見の価値あり。(★★★★☆)

2012年1月15日 (日)

「リッツカールトンで学んだ仕事で一番大事なこと」(林田正光 あさ出版)

リッツカールトン元支配人の著書。顧客の心をつかみ高くても納得のいくサービスで売る同ホテルは、確かに一流である。対応がきめ細かく、かといって過剰にも感じない。客との絶妙な距離感は、相当のトレーニング積んでいるとは感じていた(但し高品質のサービスが却って私の肌に合わないことや、そもそも金がないことからあまり利用はしていない)。

自分を磨くことにはそれなりに投資してきたつもりではあるが、何事にもお構いなしの横着が染み付いてしまった。「一流を知らなければ一流の仕事はできない」との氏の言葉を胸に、たまには銀座にでも出かけるとするか。(★★☆☆☆)

2012年1月13日 (金)

経産官僚だけは、頼りにしていたのに

寝食を忘れ国民に尽くす、経産官僚の友人や先輩を見ていてこういう人たちが国の発展を支えてきたのだと思っていた。彼らは本当に働く。随分前だが、日曜日の夜しか空いてないというから役所を訪問したら、エアコンもない薄暗い部屋で、山のような書類と格闘していた。声をかけると、引出からウイスキーの小瓶を出し、「少しどうだ」と言ってくれた。今なら勤務中の飲酒だと内部告発にあうかもしれないが、自分の身を犠牲にして国のために働いている彼の姿に、寧ろ感動を覚えた記憶がある。ついこの間までその信頼は変わらなかった。労働分野や環境分野など、立場上時に企業を敵に回さざるを得ない行政機関には、風変わりな人も多く付き合うのも難儀するが、経産官僚は企業の理解者で、立派な人が多い。

なのに、エルピーダのインサイダーには本当にがっかりだ。しかもレベルが幼稚すぎる。やっていいことと悪いことの区別がついていないだけでなく、天真爛漫な隠ぺいの手口やその言い訳まで癇に障る。今まで信じていたものが瓦解してしまった。残念の一言だが、一刻も早くけじめをつけ、日本の将来のために再び信頼を取り戻してほしいと願う。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120113ddm001040039000c.html

「日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”」(山田昭男 ぱる出版)

社員の力をどうやって引き出し会社を発展させるか・・。答は簡単だ、飴を与えればやる気になる。ホウレンソウは禁止、勝手にやらせておけば人は育つ・・という腹の座った考えは痛快だ。

いわゆるサラリーマン社長は、組織の中の勝ち組であったとしても、社長としての資質を備えているとは限らない。自分の会社を(いやそうとすら思っていないかもしれない)どうしなくてはいけないか、死にもの狂いで実行するどころか、与えられたポスト(論功行賞)を守りきることにエネルギーを費やしてしまうこともある(反省)。だが、それは間違った人生を歩んだせいでそうなったわけではない。山田氏が大胆不敵に言い放つ一言一言は自信に満ち痛快だが、私のような組織人の悩みへの答えにはならない。

いくつかのヒントはあった。「だったらお前もやってみればいいじゃないか。やらずにだめだとなぜわかる。だめならやり直せばいいんだよ・・」と氏の声が聞こえてきそうだ。だが、大きな組織の中で、決められた路線を引き継ぎ、任期を区切って任されたトップは、組織の論理と自分の人生感とをどう調和させたらいいのだろうか。無限の可能性を持った社員が、自分の任期満了後も生き生きと活躍できるために、自分が今なすべきことは何か。どうバトンを受け取りどう次に渡していくべきか、自分で答えを出さなくては。(★★★☆☆)

2012年1月 8日 (日)

棺桶リスト

さて、新年を迎えての抱負である。毎年誓いをたてながら、一年をだらだらと過ごし、年末には誓いが何だったすら忘れてしまっている自分が恥ずかしい。昔は怠惰な暮らしへの自己嫌悪もあったが、年のせいか怠けることが辛いと思わなくなった。これではいかん。

居酒屋で友人と会った。「お互い死ぬまでの時間が短くなったなあ」と冗談を飛ばすと、「実は、おれ『棺桶リスト』を作ったんだ」と返してきた。棺桶に入るまでの間にやっておきたいことを、順番にリストにして、いつも肌身離さず持っているそうだ。人に言えないたくらみheartが入ってるせいか、恥ずかしがって見せてはくれなかった。いつ死ぬかは予測がつかないが、棺桶が人生のゴールであることは確かだ。ゴールに向かいやるべきことを明確にすることは、会社の目標管理と同じで大事なことだ。

日々の暮らしに追われると、つい発想が「今から」になってしまう。今日はどうしよう、明日は、今週は、今月は・・と言っているうちに大晦日になるわけだが、新年には「まず何をしよう」などと考えず、12月31日の自分の姿を思い浮かべリストにしておくのがいいか。

・体重▲5㎏ ・休肝日123日以上 ・読書60冊以上 ・ブログの知名度アップ ・月1度の帰省で親孝行 ・フルマラソン完走 ・新規大口顧客5社以上獲得 ・海外旅行1回以上・・うーむ、これだけでも結構重い(非公表の部分はさらに重い)が、頑張らなくては。そのう『棺桶リスト』にも挑戦してみよう。

2012年1月 4日 (水)

「地頭力を鍛える」(細谷功 東洋経済新報社)

入社試験の難問を解く「フェルミ推定」は、無意識に使ってきた気がする。だが、これほど体系的に解き明かされると、解けない問題はないとさえ思う。知識優先で育った世代は、考えることが苦手である。ましてやあらゆる解答が、Webのコピペで済まされるようなことが習慣化していることを危惧する。

本屋には、知識やノウハウを書いた本が山積みされている。それも「瞬時に○○できる10の方法」というような軽薄な書物が目立つ。そんなうまい話があるものか。企業経営は海図のない航海に例えられる。大海原を航海する水夫に求められる思考法は何か、この本は教えてくれる。物を考えるコツについて精緻に科学し、「結論から」、「全体から」、「単純に」問題に迫っていく手法をわかりやすく説いた名著。「話が長い」といわれる人は、話のフレームワークを示せない話べたのことというくだりには、少々反省もさせられた。(★★★★★)

2012年1月 3日 (火)

氷川神社

初詣に川越の氷川神社に行ってきました。境内が狭く参拝客の列が道路にあふれ200mの長蛇の列。冷たい風に吹かれながら参拝まで約一時間、みんな辛抱強く並んでいた。社殿の間口が狭く、お賽銭箱の前に4人くらいしか並べないので、なるほど時間がかかるはず。都内の神社ならさっさと大型の賽銭箱に変え、レイアウトも変えるに違いない。効率より昔ながらやりかたを変えない頑固な姿勢がかえって好感を呼ぶ。体はすっかり冷えたが、帰りに寄った菓子屋横丁で飲んだ暖かいコーヒーcafeで息を吹き返した。

激動の世界。変わるべきものは速やかに先を読み変わっていくべし。同時に変わらずにいてほしいものをみんなで大切に抱き、皆で守っていきたい・・そんな思いで川越を後にした。

2012年1月 2日 (月)

「スターバックスに学べ」(ジョン・ムーア著 花塚恵訳 ディスカバー21)

ここのコーヒーは絶対うまいという自信(因みに私は好みではない)と客に快適な時間を提供するというゆるぎないサービス精神・・伸びている会社は、一本筋が通っている。その秘密がわかりやすく書かれており、なかなか深い。(★★★☆☆)

2012年1月 1日 (日)

2012年=温もりを感じる年に

あけましておめでとうございます。東日本大震災、原発事故、タイの大洪水、ヨーロッパ発のソブリンリスク、北朝鮮情勢・・昨年は激動の一年でした。

昨年暮に消防署の署長さんから聞いた話。緊急出動し懸命の消火活動をしていたら、向かいの家から「買い物に出かけるので、消防車をどけてくれ」と119番に苦情があった。煙にまかれおばあさんが亡くなった、悲惨な火災のさ中の話。懸命に消火にあたる署員を唖然とさせた。

幼稚園に努める娘が、土曜の夜懸命に長電話している。折からの大雨で運動会が中止になった。その連絡をしているのだが「納得できない」という父兄への対応。このために自分は海外出張を取りやめ休暇をとった。少しくらいの雨ならやるべきでないかとの意見。意見はわかる。だがいい大人が何を言うか。

一体人の優しさはどこに行ったのだろう。震災の苦難の中で立ち上がる人たち。人々の連帯、それを支える人達を称賛する「絆」の文字が掠れないように、人としての原点に返りたい。嘘をつくな、盗むな、困った人を助けろ・・、お袋に50年間も言われ続けてきたが、まだ自信がない。2012年、誰かが何かをやればいいのではない。世の中を変えていくのは、今自分にできる一歩の力だ。